某質屋のひとつの自慢が高価買取です。オープン当時は粗利か15%を切っていたとお話しした通り、「高価買取」にこだわりました。とにかく、早く某質屋を知ってもらいたいし、同時によい商品をたくさん集めたいからです。出し渋ると買取のお客様を逃すだけではなく、よい商品を集められないので、販売フロアの商品ラインナップがどうしても貧弱になってしまいます。買い物に来るお客様まで逃してしまうことになり、質としても販売としても悪循環に陥るのです。ものの値段や売れ筋というのは、地域ごとに違います。細かく言うと、新宿の相場というものがあり、そこから大きく外れることはないのですが、たとえばお客様と折り合いが合わなかったとか、「他ではもっと高く言ってくれたのに」など言われたときは、どこまででも追いかける。これは私だけではなく、スタッフに徹底しています。某質屋を始めるにあたって、私はスタッフの「裁量枠」というものを重視しました。これは、お客様との買取交渉の際、各自が自己判断できる金額の幅。普通は通常の相場や販売価格に応じて買取価格を決めるのですが、それにプラスして高値で買い取ってもいい、という額を設定しているのです。
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